今までのまとめです。まず↓
ここで、ゴータマ・ブッダは、人間の欲の楽しみとは何か?と規定しました。
すべての人間が持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から得られる刺激、それによってその人に起こる楽・喜が欲の楽味、楽しみという話でした。
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために仕事をしなければならないという煩わしさがあり、期待する収入が得られなければ嘆き悲しみ、得ても国家から税金、盗賊から収奪され嘆き悲しむ羽目になる。
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、
人間関係で必ず意見の衝突が起こる。家族だろうと国家であろうと個々人特有の欲が必ずあるので。
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、
庶民は徴兵され、死ぬほどの苦しみに遭う可能性がある。
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、国家権力を持たない庶民、盗賊が欲のために犯罪を犯すと、捕まった場合、当時の国王、権力者に徹底的に処刑される。
上記人間の持つ眼、耳、鼻、舌、身の感覚器官から楽しみを得るために、
身口意で悪行を犯すと、来世がありそこで地獄に生まれるというより悲惨な転生になる。
仏教で言う「苦 Dukkhaドゥッカ」とは何か?四聖諦を理解するために。大苦蘊経 PART1[次第説法33 欲の欠点、危難⑧ 離欲の利点、功徳⑥] - インド最初期仏教 覚え書き 備忘録
「比丘たちよ、そのように語る異教の遊行者たちには、このように言うべきです。
『友らよ、いったい、もろもろの欲の、
①楽味(楽しみ)は何でしょうか?
②危難(障害、煩わしさ)は何でしょうか?
③出離(解放)は何でしょうか?
今まで、
もろもろの欲の
①楽味(楽しみ)は何でしょうか?
②危難(障害、煩わしさ)は何でしょうか?を述べてきました。
欲の楽しみ、五つの感覚器官、眼耳鼻舌身から得られる楽しみは良いとしまして、それを得て楽しむにはさまざまなリスクがあり、それを避けるためにはどうすれば良いのか?
次回はそのもろもろの欲の③出離(解放)は何でしょうか?
を述べていきたいと思います。