インド最初期仏教 覚え書き 備忘録

現上座仏教教団(スリランカ タイ ミャンマー等)が保持するパーリ語経典(上座部仏教の所蔵の論蔵アビダルマ、三蔵外の 清浄道論は除く。)からの引用による最初期に当たる、一般人の為の仏教入門紹介。

在家一般人の仏教徒にブッダ在世当時に釈尊が布薩の過ごし方(一般仏教徒の仏教への接し方)を説く。part4

ヴィサーカーよ、対策によって、雑染した心の浄化があります。

ではヴィサーカーよ、いかなる対策によって、雑染した心の浄化があるのでしょうか。

ヴィサーカーよ、ここに、聖者の弟子が自分の諸戒を随念します。欠けず、無傷で、混じりなき、汚れなき、〔渇愛より〕自在の、智者によって称讃される、無執取の、定へ至らしめる〔ような諸戒を〕。

 

戒を随念する彼の心は清まり、喜悦が起こります。およその心の随煩悩、それらは捨断されます。あたかもヴィサーカーよ、対策によって、雑染した鏡の浄化があるように。

ではヴィサーカーよ、いかなる対策によって、雑染した鏡の浄化があるのでしょうか。

油により、灰により、毛払により、また人の適切な努力によってです。

ヴィサーカーよ、そのような対策によって、雑染した鏡の浄化があります。

まさにそのように、ヴィサーカーよ、対策によって、雑染した心の浄化があります。

ではヴィサーカーよ、いかなる対策によって、雑染した心の浄化があるのでしょうか。

 ヴィサーカーよ、ここに、聖者の弟子が自分の諸戒を随念します。欠けず……

……定へ至らしめる〔ような諸戒を〕。

 戒を随念する彼の心は清まり、喜悦が起こります。およその心の随煩悩、それらは捨断されます。

ヴィサーカーよ、この者は言われます。『聖者の弟子が戒の布薩へ入っている。戒と共住している。戒に関して、彼の心は清まり、喜悦が起こっている。およその心の随煩悩、それらは捨断されている』〔と〕。

ヴィサーカーよ、このような対策によって、雑染した心の浄化があるのです。

ヴィサーカーよ、対策によって、雑染した心の浄化があります。

ではヴィサーカーよ、いかなる対策によって、雑染した心の浄化があるのでしょうか。

ヴィサーカーよ、ここに、聖者の弟子が神々を随念します。『四大王天の神々がいる。三十三天の神々がいる。夜摩天の神々がいる。兜率天の神々がいる。化楽天の神々がいる。他化自在天の神々がいる。梵衆天の神々がいる。それより上の神々がいる。

信を具足して、それらの神々は、ここより死没しそこへ生まれ変わったが、そのとおりの信が私にも存在する。

戒を具足して、それらの神々は、ここより死没しそこへ生まれ変わったが、そのとおりの戒が私にも存在する。

聞を具足して、それらの神々は、ここより死没しそこへ生まれ変わったが、そのとおりの聞が私にも存在する。

施を具足して、それらの神々は、ここより死没しそこへ生まれ変わったが、そのとおりの施が私にも存在する。

慧を具足して、それらの神々は、ここより死没しそこへ生まれ変わったが、そのとおりの慧が私にも存在する』と。

 

自分の、またそれらの神々の信、戒、聞、施、また慧を随念する彼の心は清まり、喜悦が起こります。およその心の随煩悩、それらは捨断されます。あたかもヴィサーカーよ、対策によって、雑染した黄金の浄化があるように。

 

ではヴィサーカーよ、いかなる対策によって、雑染した黄金の浄化があるのでしょうか。

ふいごにより、塩により、赤土により、管と毛抜きにより、また人の適切な努力によってです。

ヴィサーカーよ、そのような対策によって、雑染した黄金の浄化があります。

まさにそのように、ヴィサーカーよ、対策によって、雑染した心の浄化があります。

ではヴィサーカーよ、いかなる対策によって、雑染した心の浄化があるのでしょうか。

ヴィサーカーよ、ここに、聖者の弟子が神々を随念します。

 『四大王天の神々がいる。三十三天の神々がいる…………それより上の神々がいる。

信(戒聞施慧)を具足して、それらの神々は、ここより死没しそこへ生まれ変わったが、そのとおりの信(戒聞施慧)が私にも存在する。

 自分の、またそれらの神々の信、戒、聞、施、また慧を随念する彼の心は清まり、喜悦が起こります。およその心の随煩悩、それらは捨断されます。

ヴィサーカーよ、この者は言われます。『聖者の弟子が神々の布薩へ入っている。神々と共住している。神々に関して、彼の心は清まり、喜悦が起こっている。およその心の随煩悩、それらは捨断されている』〔と〕。

 ヴィサーカーよ、このような対策によって、雑染した心の浄化があるのです。