インド最初期仏教 覚え書き 備忘録

現上座仏教教団(スリランカ タイ ミャンマー等)が保持するパーリ語経典からの引用を中心にした仏教紹介。

在家仏教の研究

在家仏教の研究 浪花宣明③ 在家者に次第説法をする訳 次第説法6[次第説法 概要その⑥]

shonannokaze2023.hatenablog.com ↑前回の続きです。 (在家仏教の研究 浪花宣明 P9から引用) 出家者は涅槃という高速な理想に目醒め、涅槃の獲得のために現世の一切の欲楽を捨て去った者である。 これに対して在家者はそのような高遠な理想に目醒めていな…

在家仏教の研究 浪花宣明② 次第説法5[次第説法 概要その⑤]

shonannokaze2023.hatenablog.com ↑前回の続きです。 それでは何故に在家者に対する教説と出家者に対する教説とが区別されていたのであろうか。 その理由は教説を聞く 者の側にあったのであろう。 原始経典の中では、在家者は諸欲を享受する者であること、 …

在家仏教の研究 浪花宣明① 次第説法4[次第説法 概要その④]

釈尊在世当時のインドでの、在家、一般人の仏教の学び方について別の書籍から引用しての考察です。 (在家仏教の研究 浪花宣明(註) P7から引用)「原始経典では出家者に対する教説と在家者に対する教説が区別されていたことは確かである。 『中部経典』一…